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これからEA(自動売買)を始めたい方必須。無料・有料問わず、こんなEAには要注意。購入前に要チェックするべき「最低限のポイント3つ」

※この記事には、説明するのに必要な、多少のFX用語が使われています。初心者の方でも分かりやすい様に解説していますので、ご不明な点があれば、お問い合わせ頂けたら幸いです。


主婦子さん
EAを使ってみたいんだけど、このEAで大丈夫か心配です。。


 
戸塚
私も、EAを購入した経験がありまして、結局勝てずに失敗してしまったのですが、その経験をもとに、EAを選ぶ際に、どこを注意して見たら良いのか?など、導入前に最低限確認した方が良い、3つのポイントをご紹介いたします。


FXでトレードするやり方として2つあって、自分の裁量(手動)でトレードするやり方と、EA(自動売買)で、トレードするやり方があります。※EAとは「Expert Advisor(エキスパート・アドバイザー)」の略で、いわゆるコンピューターがあなたに代わって、自動で取引してくれるシステムになります。

※自動売買取引と言っても、一部分だけを手動で動かすものもあったり、完全に放置して、システムがエントリーから決済まで、取引を全てやってくれたりなど、いくつか種類があります。


最近は、システムの精度も上がっており、「EAだけで勝っている」という人も少なくない時代になっています。ただし、精度が上がり、誰でもEAが作れる時代だからこそ、本当に良いEA・勝てるEAを見分けるのが非常に難しくなってきています。

証券会社が提供するEAは、身元も分かっていて安心して使って頂けますので、今回の話しからは除外します)それ以外の個人や業者(もちろん優良な方も多いのですが)で悪質な方もいる事は確かです。


そもそも、ちょっとネットで検索したくらいで、勝てるEAが簡単に見つかるのであれば、誰も苦労はしません。ただ、わずかながらでも、良いEAがあるのは確かです。

ここでは、無料・有料のEA問わず、購入前・導入前にチェックした方が良い、最低限のEAのポイントをご紹介していきたいと思います。


 
戸塚
もちろん、チェックに該当したEAが全部ダメという意味ではなく、勝てるEAもあると思っています。投資は自己責任で、自分の大切なお金を使っての取引になるので、このページを見ながら、導入前に事前のチェックだけでも行って頂けると良いと思います。



チェック1:どんなEAなのか?性能面の紹介文・紹介ページが無い。

これは、TwitterなどのSNSでの募集に多いパターンです。

スマホの成績画面を貼り付けて「爆益・爆勝ち。今週・今月◯◯円勝ちです。これでダメなら諦めろ・このEAを導入してみませんか?」などと募集しているパターンです。

こんなEAは要注意画像1

こんな感じで、儲かった金額を宣伝しているEAをよく見かけると思います。


購入検討者
へぇ〜こんなに儲かるならやってみようかな。

と思っているあなた。ちょっと待って下さい!!


この成績画像だけで、本当にあなたの大切なお金を投資してしまって大丈夫でしょうか?相場で勝ち続けるなんて不可能です。

負ける時もあります。「相場で勝つ」という事は、負けたり勝ったりの波を繰り返して、負けた時より勝った時の金額の方が大きいから、最終的に利益が残っていく。これがFXで勝ち組になるという事です。

一度も負けもしないで、ずっと右肩上がりで勝ち続けるなんて「100%儲かる良い投資があるよ」って言われている様なもんです。これこそ詐欺です。


つまり、何が言いたいかと言いますと、「EAがどんな動きをするのか説明してない」という点です。総合的に勝てたとしても、当然負ける時もある訳で、その負けが、10回中何回あるのか分かりませんが、EAがどんな動きをするかの説明が無いと、負けている時に不安になりませんか?

もし、EAの中身が分からない状態で負けてしまうと、「これはなんで連敗しているの?説明して欲しい!ここから勝つチャンスはあるの?」という気持ちになりませんでしょうか。


例えば、レンジをしっかり取りに行くのか、トレンドに乗っていくのか、エリオット波動を使っているのか、中値がブレイクした時に取りにいくのかなど、そのEAがどういった相場で、どんな動きをするのか?が分からずに、ただ画像の儲かった画面だけを見て、一喜一憂してしまうのは危険です。

販売業者
こうゆう相場は得意だが、こうゆう相場では負ける事が多い。けど、資金管理もしっかり行っているし、10回中◯回は負ける事があるかもしれないけど、トータルでは勝ちを積み重ねていける


こういったEAの性能面での説明が事前にある方が、仮に負けが続いた状態でも、納得して安心して運用出来ませんか?自分が使っているEAが、どんなEAなのかも分からずに、ただ、金額だけに目がくらんで飛びつくのは気をつけましょう。


もちろんEA提供者は、(専門的な内容も含まれるため)こと細かいロジックを1〜100まで、全て公開までする必要はないとは思いますが、どんなEAなのか?どこにリスクがあるのか?など、少なくとも、自分がEAの提供をする側の立場として、最低限事前に説明する義務があると思います。最近では、こういった説明がないために、トラブルになるケースも増えています。



チェック2:デモ口座やバックテストの成績のみで、リアルトレード収支を公開していない。

もし、あなたがEAを導入するとして、一番気になるのは、やはり「収支はどうなるの?勝てるEAなの?」という疑問だと思います。その疑問を解決するためには、やはり、そのEAのリアルトレード収支があるか無いかで、印象が大きく変わるのではないかと思っています。


これは、チェック1にも繋がってくるのですが、チェック1の収支画像は、リアルトレードですか?もしかしたら、デモ口座での取引ではありませんか?

デモ口座のトレードは、負けても痛手がないため、無茶なEA設定やハイレバ取引など、やりたい様に出来るのがポイントです。なので、本来のEAの力が発揮されているかが不明な点もありますので、「デモ口座かどうか」だけは少なくとも見ておく必要があります。

その成績画面は、本当にリアルトレード画面ですか?デモ画面ではないですか?


また、バックテストの成績だけを公開しているEAも、もし自分が導入する側の立場として考えた時に、正直不安が残ります。

※バックテストとは、
過去のチャートを用いて、自分で決めた期間内に、EA(自動売買)がどのくらいのパフォーマンス(成績や収支)になるのかをテストしたツールです。

つまり、過去の相場にさかのぼってEAを稼働させた場合の結果を、シュミレーション出来るツールになっています。


バックテスト画像


バックテストは、 EAを過去何十年分運用した結果ですので、かなり参考になる結果だと思います。ただし、バックテストには、暴落・暴騰・朝のスプレッドが広い時などの、スプレッドまでは反映されていません。

あくまで「例:このEAを、0.2pipsの一定のスプレッドで、何年間運用した際の成績」になります。スプレッドが広がったせいで、損切りになってしまった。など、しょっちゅうある話しですので、バックテストは、あくまで参考値として考えた方がオススメです。

あくまで、バックテストは「テスト」ですので、やはり、じゃあリアルでトレードしたら収支はどうなのかな?という情報があると、より安心感が出るのかなと思っています。



主婦子さん
じゃあ、どうやって、リアルトレードの成績を確認したらいいの?


リアルトレードの収支を確認する方法は、いくつかありまして、

  • その1:myfxbookのデータがある。
  • その2:閲覧用MT4ログイン情報がある。
  • その3:証券会社の取引ページ画面がある。

どれか1つでもあれば、確実にリアルトレードの成績なんだといった感じになります。


まず、EAというのは、MT4・MT5を使っての自動売買トレードになります。

・その1の「myfxbook」というのは、MT4・MT5のデータがそのまま反映された「MT4・MT5のデータが、Web・スマートフォン上で見れるサービス」になりますので、データの改ざんが出来ないツールになっています。

また、下記の画像の様に、デモ口座の場合は、「画面にデモ」と表記されますので、リアルトレードなのかがひと目で分かります。

myfxbookリアル口座表記


myfxbookデモ口座表記


・その2の「閲覧用MT4ログイン情報」というのは、外部の人が、その人のMT4・MT5にログインして、取引履歴を閲覧するだけ(取引操作は出来ない)の機能が備わっています。これにより、外部の人でも、外から収支結果が見れますので、こちらも加工出来ない結果になります。


・その3の「証券会社の取引ページ画面を見せてもらう」ですが、EA提供者本人しかログイン出来ない、証券会社の自分のマイページにログインしてもらい、その成績画像をスクリーンショットする事で、トレード成績画像を見せてもらう事が出来ます。

その1と2以外では、この方法がベストかなと思います。



チェック3:サポートが親切じゃない。

どんなに、EAの説明があったとしても、本当に勝てるEAなんだと分かったとしても、質問した時に、丁寧に答えてくれない、専門用語がありすぎて難しいなどの場合は、EAを導入したとしても、困ることが多々出てきますので、事前に疑問質問をいくつかしてみて下さい。


文面のやり取りメインだと思いますので、細かいニュアンスなどが伝わりにくいのがデメリットですが、納得いくまで何度も質問した上で、それでもやってみたいとなったら、導入してみてください。


有料だろうと、無料だろうと、購入を含めEAを提供してもらう以上、最後は人と人とのやり取りになりますので、「質問してもよく分からなかった・なんか感じ悪いな・合わない」と思ったら、いくらプッシュされても、まわりからの勧誘があったとしても、是非やめた方が良いかと思います。



まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、EAを導入するにあたって、最低限確認しておいた方が良いポイント3つのご紹介でした。


「誰でも億万長者・スキル知識経験不要で月収◯百万円・札束の画像」などの言葉は、今すぐ稼ぎたいと思っている人にとっては、喉から手が出るほど必要な文章かもしれません。もちろん、そんな甘い話しは絶対にありませんし、EAだからと言っても、実際努力は必要です。


今回は、導入前の本当に「最低限」確認しておいた方が良い部分だけを、抽象しましたので、もし機会がございましたら、今度は「どんなEAの機能が良いのか?」など、EAの性能面などにも触れた記事を発信できたらと思っております。

ご覧いただきまして、ありがとうございました。

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