FXや投資は、資産を増やしていくのが目的ですので、そのために何か必要なものがあるかと考えた時に、ほとんど何も必要なく始められますし、特別な何かがいる訳でもありません。
まず「学歴」が不要です。もちろん、資金管理をするためには多少の計算が必要なので、足し算すら出来ないだと困ってしまうのですが、それでも電卓も計算ツールもある便利な時代ですので、あまり問題ないです。それに、もし学歴が収支に影響するのであれば、東大・京大、その他有名大学の出身者は、全員FXで億万長者になっているはずです。
「資格」も必要ありません。ただし、人様のお金を預かって運用したり、お客さんと投資顧問契約を締結して投資をアドバイスしたりする際には、金融庁に投資助言・代理業などの許可が必要になってきますが、個人でFXを始めるにあたっては、「証券会社に口座を開設→入金→トレード開始」と、わずか3ステップでFXを始められますので、特に資格は不要です。
特別な資格や学歴なども不要ではありますが、FXには、性格面で向き不向きが、どうしてもあるのかなと思っています。
ここでは、私が思うFXに不向きな特徴を挙げたいと思います。ただし、これに当てはまったからと言って、決してFXで勝てないなんて事は一切なく、むしろ私もこれに当てはまっていた状態から、今は何とかなったというレベルですので、実体験などからご参考になれば幸いです。
FXに向いていない人の特徴3つ
その1:ギャンブルや勝負ごとになると、興奮して熱くなってしまう
競馬・競輪・パチンコ・競艇・ボート。様々なギャンブルがありますが、特に、競馬場で見るレースは最高で、第4コーナー・ゴール盤前の盛り上がりは興奮します。私も競馬場に行った時などは、ゴール盤前で見ながら、みんなで1つのレースを応援するというのが、競馬観戦をする醍醐味でもあります。
また、皆んなで、1つのレースを応援する醍醐味もありますし、G1はお祭りだと思います。
また、パチンコは人生で3回ほどしかやった事がないので詳しくないのですが、詳しい人からすると、出そうな台を狙って見極めて座り、予想通り座った瞬間に出た!天井付近までいったけど、大当たりして一気に勝てた。一撃何千枚なんて日には嬉しくなるみたいです。
ちなみに私も、当時北斗の拳が流行っていたので、人生初めてのスロットで、1日で10万円分稼いでしまい、そこから2回通って、結局0円になって溶かしてしまった経験があります(笑)私には不向きでしたが、確かにあの興奮は、ハマる人にはたまらないものがありそうという気がします。
結構個人トレーダーで、昔は、パチンコにハマっていた。という経歴を持つ人が多い印象です。しかし・・・ギャンブルとFXは全くの別物です!趣味でパチンコ・競馬をやるのは自由ですが、あの熱気興奮をFXに求めてしまうと、一気に退場してしまいます。
実はFXにも、経済指標や要人発言などで、チャートが一気に動く時があります。チャートが動かないと、儲ける事も、負ける事も出来ないですし、一気に動いて、利益になった時の感じの興奮は、確かに、ギャンブルで当たった感覚に似ています。また「FXは投機でしょ?」と言って、ギャンブル的に一気に稼ぐやり方の人もいますが、それで長い間生き残った人を見た事がありません。
手法・資金管理をどのくらいにするか決めて、エントリーポイントまでひたすら待って、勝つ確率が高い方にBetをして、機械的に同じ作業を繰り返す。退屈な時間の方が多いです。
「待つも相場」という格言があるくらい、そこには、待っている間の方が長く、大変退屈な時間が続きます。切り替えが出来ずに、ギャンブルトレードでスリルを味わうのが止められない性格の人は、不向きな要因かなとは思います。
その2:負けると、人や相場のせいにしてしまう
ライブ配信で、ここまで来たら買いってコメントあったじゃないか!
誰しもが、最高の場所でエントリーして、最高の利益を狙いたい。取れるだけpipsを取りたい。もしくは、自信がない・分からない相場の時ほど、人は無意識に情報を探してしまいます。
他の誰かのポジショントークだったり、エントリーポイント情報が目に入ってしまいます。皮肉なことに、SNSが普及している現代では、その情報を拾うのがとても簡単なので、不安な時ほど、なおさら他人が、どこでエントリーするなどの情報が目についてしまいます。
仮に、人が言ったポジションを、何も考えずにそのままエントリーして勝った時、あなたはどう思いますか?逆に、負けた時にはどう思いますか?
おそらく多くの方は、
「お!勝ったか。まぐれの可能性もあるから、次も言った通りにしてみよう。」もしくは「エントリーは、最終的に自分で判断したんだから、自分の手柄」
人の意見で負けた時
「下がるって言ったのに、上がってるじゃないか嘘つき」
人の意見に丸呑みで勝った時、多くの人は次もそのまま乗ってみようとか、(これは論外ですが)人の意見でエントリーしたのに、勝てた時だけ自分の手柄だと思ってしまう人が、中にはいる様です。
逆に負けた時は「あいつ何だよ、お金が減った。何がインフルエンサーだ・何がヘッジファンド経験者だよ」と、思う人もいるのではないでしょうか。
私が思うに、
なぜなら、もし勝っても、なぜ勝ったのか?その根拠は?それが分からないですし、自分で身につけた知識ではないからです。何で勝てたのかが分からない限り、次も同じエントリーポイントを見つけるのが不可能なので、投資として再現性が出来ません。
逆に負けた時は、「根拠も、よく身元も分からないSNSの意見に乗っかったエントリーなんて、100%負ける様なもの」
と思ってしまいます。
結局、人の意見に左右されてエントリーしてしまうと、勝っても負けても悲惨な結果にしかならない可能性が高い。という事なのかなと思います。
※「FXライブ配信では、よく「◯◯がこう言ってたじゃないか」と怒っている配信者がいらっしゃいますが、配信ならではのエンタメ要素の1つで、怒ってる場合もあるとは思いますが、本心で言っているのであれば論外です。
なので、相場や誰かのせいにする人は、FXには向いていない可能性があります。
他人が何を言おうが、エントリーしたのは自分自身ですし、その結果も、自分の判断が起こした結果です。
中には「今までこれだけ相場に向き合ってきたんだから、このポジションくらい、少しは俺の役に立ってくれよ」なんて言い出す人もいます。
確かに、負けが込んでいくと、誰かに何かに当たりたくなったり、文句を言いたくなる気持ちは分かりますが、あなたが相場に向き合ってた事情と、チャートの値動きは一切関係ないです。
実際には、月トータルで勝率50%以上(10回エントリーしたら5〜7回)勝てれば、相当優秀かなり良い方で、それを続けていくだけ利益が残る可能性が高いです。なので、それを見つけるまで、焦らずにじっくり検証していきましょう!相場は無くなりません。必ず見つかります。
その3:根がビビり・承認欲求が強い・寂しがり屋・キレやすい・負けず嫌い・プライドが高い・構ってちゃん・優柔不断・カーッと熱くなりやすい
ではなぜ、これらの性格が、何故ポジションにこだわってしまう要因になるのでしょうか?理由はいくつもあるのですが、
- 自分のポジションの正しさを、相場に証明したい。
- 自分の大切なポジションを手放したくない。
- 損切りするという事は、自分の間違いを認める事。認めたくない!負けを認めて損失を確定させたくない。
- 値動きに一喜一憂してしまい、ギャンブルのごとく熱くなってしまう。
- 負けて勝ってを繰り返して、最終的に利益が残っていくのを頭では分かっているが、一度でも負けるのは、屈辱だから損切りはしない。
- 正しくエントリーしたとしても負ける時があるんだし、じっくり考えて、大切にエントリーしたポジションなので、思いがこもっているポジションを、そう簡単には手放したくない。
- 一度損切りすると、次に入るのが面倒くさい。
- ここで損切りをしてしまうと、今週 or 今月の収支がマイナスになってしまうという打算。
- どうせ、いつか建値まで戻るだろうと思っている。
- FXライブ配信しているので、視聴者にカッコイイところを見せたいから、損切りがどうしても出来ない。
- 優柔不断なので、あれこれ考えているうちに、含み損が増えてきてしまってた。
などなど、これらの性格に当てはまればハマるほど、自分のポジションの正しさを、相場に証明したいと思ってしまいます。なので、これらの1つ1つの性格が引き起こす要因によって、損切りが出来ない・ポジションにこだわってしまう。などの状況に陥ってしまい、結局「損は大きく・利益は少なく」という損大利小になってしまう可能性があります。
ただし、ここでポイントなのが、
例えば、先ほど挙げた性格の中に「負けず嫌い」がありますが、競馬のジョッキーでも、将棋の棋士でも、勝負の世界では、負けず嫌いでないと強くなりませんし、「いつか大きな舞台に立ちたい」などの承認欲求があるからこそ、努力や成長が出来る糧になるので、いわゆる「欲」の無い人は、生き残れないとも言えるくらい、大切なメリットになります。なので、負けても良いやと思ってたり、欲が無い人は成長しません。
皮肉な事に、一般社会においても、成長において必要不可欠なこの性格(特徴)が、「FXで勝つという事においてはデメリット」になってしまいます。
「勝つと思うな思えば負けよ」なんて歌詞が昔ありましたが、まさに、この現象がドンピシャです。
最終利益確定ラインまで行ったと思ったら、迷わずに利益確定する。もうちょっと伸びるなど欲を出さないで利確する。
この考えが大切なのかなと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は「FXに不向きな性格」という内容でしたが、「こんな性格は誰にでも当てはまるよ」と思いますし、私もがっつり当てはまっています。
また、この記事で挙げた性格の人が、FXに向いてないというデータはありませんが(そんなデータは取れないので)、FXに関しては、人間らしい喜怒哀楽が強ければ強いほど、勝ちにくいという実体験から、今回記事にさせて頂きました。
ゴルゴ13の様な、任務遂行のために、機械的で冷徹な人間であれば別ですが、普通の人はそうではありません。感情で動く時もありますし、そこが人間らしさでもあります。
FXは、競馬の様にゴール盤前で熱狂して楽しむものではなく、ひたすら自分の内なる欲望との戦いで、時が来るまでひたすら待つ。むしろ待つ時間の方が多いのに、チャンスは一瞬です。
そして、チャンスが来たら、機械的にエントリーして、機械的に損切り・利確をひたすら繰り返す。そこには、人間らしさがあまり無い方が、勝っている人を見てると、結果として良い成績を収めている場合が多いです。
もし、競馬やパチンコの様に、何をやるにも熱狂的な楽しさ・ギャンブルの興奮・カーッと熱くなりやすいなどが、心の底まで染み付いてしまっているのであれば、正直FXには不向きかもしれません。。そうではなく、「FXで勝つには、感情的な考えは不要」と割り切り、コツコツ淡々とトレードをする事で、着実に身につくものが多くなり、利益を伸ばせるのではないかと思っております。
私も、まだまだ未熟なトレーダー。トレーダーと呼ぶのもおこがましい位のヒヨッコですが、今後もお役に立てそうな情報を発信していけたらと思っております。ご覧頂き、ありがとうございました。